合格に近づくためのスケジュール
先日、塾の個別懇談会が行われましたが、6年生に行う学習内容のボリュームと難易度は、5年生とは比較にならないほど深く高い水準であることを改めて再認識することになりました。
この記事は、5年生のわが子が通う塾の個別懇談から認識した、公立中高一貫校の中学受検に必要な学力レベルや、5年生3学期から入試までの間、合格に近づくためのスケジュールについてまとめています。
また同じ中高一貫校でも、公立と私立、又は併願など、タイプ別の方向性にも触れています。
5年生3学期からの受験対策
塾で行われた個別懇談会は新6年生になる保護者と、これからの志望校合格に向けての対策や現在の状況など、入試日から逆算した行うべきスケジュールについての話し合いを行いました。
そして新6年生は、来年から本格的に受験対策が始まるため、授業のカリキュラムも変わります。
今後の入試までに行う具体的な対策内容として、とにかく日々の授業や学習を丁寧に行う事。
そして、抜け落ちている穴は絶対になくす事。
こちらが基本であると、先生からお話がありました。
その他、学力テストや適性検査対策模試などから、自分の苦手を洗い出してその部分の強化に努める事。
こちらも大切なので、親子で一緒に行う必要があることもお話されていました。
中学受験については、子供がまだ小学生なので子供だけでは見落とすことがたくさんあることから、保護者の協力は欠かせないということのようです。
先生がおっしゃるには、高校受験の中学生に関しても自己管理を自分で全て行うことは出来ないため、やはり親のサポートは大切とのことです。
そのため、子供自身がきちんと苦手に気づき対策が出来ているかのチェックは親のサポートの一つでもあります。
また受験対策として、こども新聞を読むことはもちろん大切ですが、新聞(大人が読む新聞)を読むことは大切なようです。
そして、新聞専用ノートを作ることが国語の学習強化となると、おっしゃっていました。
こども新聞は子供が読みやすい形式で書かれていますが、大人が読んでいる新聞については、社会情勢や世の中の情報を深く知る事が出来ます。
新聞の内容から、気に入った社説やコラムを切り取りノートに貼り付け、全文を書き写すことや記事を要約するなど、一日一記事をまとめる事も受験対策となるようです。
全文を書き写すことで、国語の書き抜き問題が鍛えられることと、記事を要約することで文章をまとめる能力が身に付くことにもなり、漢字の学習にもなるので、小学生の頃から新聞を読む習慣をつけることは大切とお話されていました。
出題問題や難易度の違い
6年生の適性検査対策模試や本番の入試問題について。
6年生の適性検査対策については、5年生のものとは比較にならないほど難易度が上がっていると、先生はおっしゃっていました。
先生「5年生の適性検査対策模試は問題内容も簡単で、出題のボリュームも半分程度です。
問題を丁寧に読むことによって簡単に点数がとれる内容なので、点数獲得は容易に出来ます。
ですが6年生の適性検査対策模試や入試問題は、問題内容も複雑になり、現在の倍量の問題が出題されるので時間配分や対策の強化がかなり重要となってきます。」
うちの娘は5年生から適性検査対策模試を3回受けましたが、5年生の現時点でも時間が足りない事や、内容が難しいなど余力がない状態です。
それがこれ以上難易度が上がり倍量の問題が出題されるとなったら、お手上げ状態となることでしょう。
だからといって、公立中高一貫校の受検は諦めるかと問われたとしても、娘は絶対に諦めないで頑張ると言うことに間違いありません。
そのため、現在の余力が1ミリも無いとしても、先生のおっしゃていた、
- 日々の授業や学習を丁寧に行う
- 抜け落ちている穴は絶対になくす
- 苦手を洗い出し、その部分の強化に努める
- 新聞を読む
- 親もサポートする
現在出来る対策としては、これに限るということになります。
6年生から入試までの受験対策
娘の通う塾では、5年生の3学期から本格的な受験対策として、6冊の教科書の追加がありました。
図形や作文、規則性と1冊ずつ分かれているため、苦手分野を強化させる目的の教科書となります。
こちらは塾専用の教科書です。
今後はこの6冊を、6年生の夏までには終わらせて、秋頃から過去問を徹底的に解くかたちで進めていくそうです。
中には6冊全てを、ゴールデンウィークまでに終わらせてしまう生徒さんもいるそうで、そのような場合については、市販で販売されている公立中高一貫校の受検対策用のテキストを購入してもらい、秋まで学習の強化を行うようです。
ゴールデンウィークまでなど、早く終わらせてしまった際に、
「早めに過去問を行えば良いのでは?」
と思うかも知れませんが、それはやめたほうがいいそうです。
過去問対策は6年生の2学期から始めること
こちらは塾側として、守ってもらいたいことの一つのようです。
過去問を6年生の2学期から始める理由として、もっと早い時期から始めた際に、習ってない問題については解けないため、そこに時間を使うのはもったいないということ。
入試に出題される範囲の学習が終了するまでは、今までの学習内容の強化とそれ以外の社会情勢、一般知識など、情報のアンテナを幅広く張り巡らせることに注力するのが大切とされています。
このような観点から考えた時に、受験に必要な知識が整うのは秋頃ということなのでしょう。
また、過去問にも限りがあるので知識が揃わない段階で過去問対策を行うと、出題範囲の学習が全て終了した時には、すでに志望校の過去問内容を知っているとなるので、それは避けたいという理由もあるようです。
過去問対策は秋から
それ以前の学習については、受検対策用の問題集で学習内容の強化を行うこと。
これも重要なポイントと、お話がありました。
公立受験と私立受験
懇談会の中で先生がおっしゃっていた、公立と私立の出題傾向や併願についてまとめました。
公立は報告書(内申書)による
公立中高一貫校の受検は、対話形式の問題が出題されます。
そして内申点も重要なポイントとなります。
学校生活と学力と両方のバランスを整える必要があります。
私立中高一貫校の出題傾向について
私立中高一貫校については、出題形式は強化型(学力の高低)とされています。
このことについても懇談会で説明がありましたが、わが家の地域は昨年度より、私立中高一貫校は強化型の出題形式に変わったそうです。
強化型の問題は、塾で毎月行われる学力テストのような問題が出題されるため、学力の高低(偏差値)で合否を判定することになります。
「当日の問題が出来るか出来ないか」
そのため、小学校から送られる報告書の内申点は一切関係ありません。(※受験する私立によって違いがあります)
先生がおっしゃるには、私立中高一貫校の入試については必ず誰もが解けない難問が一題は出題されるため、確実に解ける基礎問題を落とさないように気をつける。
こちらが最大のポイントになる事を、お話されていました。
公立と私立の併願について
私立や公立を両方受験するという、併願というものがあります。
1本だけに絞って受験に挑むよりは、もしもの場合に備えて併願することで、お守り代わりとなり心にゆとりが出来るのはメリットと思います。
うちの娘は今まで志望校を、公立中高一貫校の1本だけに絞っていましたが、6年生からの具体的な学習や相性から考えた結果、私立中高一貫校もお守りとして受験する方向で考えています。
中高一貫校といっても公立と私立では、入学後のカリキュラムや内容的な違いがあるため、どちらに入学しても納得が出来る場合については、併願することも視野に入れると良いと思います。
まとめ
公立中高一貫校の受検対策のまとめ。
- 日々の授業や学習を丁寧に行う
- 抜け落ちている穴は絶対になくす
- 苦手を洗い出し、その部分の強化に努める
- 新聞を読む
- 親のサポート
- 夏休みまでは苦手単元の強化
- 新聞を読む
- 社会情勢や一般知識など幅広い知識を得る
- 過去問対策は6年生の2学期から始める
- 親のサポート
公立、私立、併願のまとめ。
- 対話形式の問題が出題される
- 内申点も重要
- 内申点を味方につける
- 生活と学力と両方のバランスが大切
- 出題形式は強化型(学力の高低)
- 偏差値を上げる
- 内申点は関係なし(※私立によって相違あり)
- 当日の得点が合否の結果となる
- 一題は難問が出題される
- 確実に解ける基礎問題は落とさない
- 志望校を1本に絞るよりも、心のゆとりが出来る
- お守りとなる
- 入学後のカリキュラムの相違を調べる必要あり
以上が、先日行われた個別懇談会から、再認識した事柄となります。
これから受験を目指す皆さん。
どうか効率の良い学習を行い、良い結果になることを心から応援しています。
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