中2までに行う対策と中3からの対策
高校受験シーズン真っ只中になりました。
すでに推薦が取れている人やこれから一般入試を行う人、そして現在中学2年生で来年度は自分の番になる人など皆さん様々な思いで過ごしていると思います。
わが家も中学2年の子供がいるので、いよいよ高校受験対策を行う必要があります。
そのため、進学塾で中学2年生とその保護者対象の高校受験の説明会に参加してきました。
そして今この記事を読んでくださっている方の中に、中学2年生の保護者、又は生徒さんがいたとしたらお伝えしたいことがあります。
中学2年生の皆さんは、今すぐに高校受験対策の勉強を行ってください。
理由については、目次「受検合格者の実体験」で触れています。
この記事は先日に参加した説明会をもとに、難関校に合格した先輩自らの実体験をまとめました。
また、高校受験対策でやって良かった勉強法や、もっとやれば良かったと思う後悔したこと、今から行いたい受験対策についてをまとめています。
これから高校受験を迎える皆さん、ぜひ参考になさってくださいね。
全文は、6分程度のお時間がかかります。
気になるポイントは、各目次からご確認ください。
高校の種類と選抜方法
先日参加した説明会では、高校の種類と選抜方法など高校受験に必要な知識を教えてもらいました。
高校は大きく分けると、公立、私立、国立とありますが、選抜方法についても様々なようです。
また公立については、合否の結果は必ずしも当日の学力点数だけではないとの説明もありました。
それは学科だけではなく、実技や内申点も大きく影響を与えることを意味しています。(※地域によって相違あり)
そして一般入試については、合否を決める「相関図」があるようです。
お住まいの地域によって選抜の違いはありますが、志望校を選ぶにあたって、
「高校の種類と選抜方法を早い段階で知る」
これはとても重要なことと、今回の説明会で気づかされました。
我が子は現在中学2年生ですが、この情報を中学入学時やもっと早い時期に知ることが出来たなら、推薦入試の幅が広がったと思い、後悔しています。
皆さんは、ぜひ早い時期に調べてくださいね。
受験対策に演習が必要なわけ
今回の説明会における高校の種類と選抜方法については、知識がなければ志望校を選ぶまでに至らないため、とても参考になりました。
また、今回の説明会には、県内でもトップクラスの難関校に合格をした現在高校1年生の生徒さんから、高校受験の勉強法など様々なお話を聞くことが出来ました。
このことは、とても大きな収穫となりました。
受験経験者の一番の後悔
はじめに、生徒さんの高校受験対策で一番後悔したことについて。
それは、
「もっと演習をすれば良かった」
今回の説明会で先生がおっしゃっていた内容と同様のことでした。
先生からは、高校受験を目指すにあたり大切なのは基礎と繰り返し学習とお話がありました。
中学1年生~2年生の勉強が基礎となり、この2年間の学習内容の理解を100%にすることが大切と、先生はおっしゃっていました。
また、2年間の学習内容の理解があり、そこで初めて中学3年生の勉強が理解出来るということだそうです。
そして基礎となる最も大切な土台が出来ているうえで、中学3年生の応用問題を行い発展問題を学習し、高校受験に挑むことが受験の基本的な流れとおっしゃっていました。
つまり基礎固めは、
中学2年生の3学期が勝負
土台がグラついている場合については、上に重なる応用問題や発展問題を学習しても必ず崩れるとのことです。
受験合格者の実体験
今回の説明会に来てくれた生徒さんについてですが、
「もっと演習すれば良かった」
という後悔の話と合わせて、もう一つの教訓を話してくれました。
それは、
「中学2年生の冬休みに配布された受験対策用の教科書を、もっと早くから取り組めば良かった」
つまり、中2の冬休みの配布されたタイミングから取り組めば良かった、ということです。
こちらの先輩生徒さんは、部活動に力を入れていたため、本格的な受験対策は中3になってから行ったようです。
中3からの勉強法について
中3から受験対策を本格的に始めた先輩生徒さんですが、それでも高校受験に間に合わせた勉強法について、話を聞かせてもらいました。
- 授業内容はその日のうちに理解する
- 分からない所は、調べる、質問する
- 自分の全知識を授業用ノートに書き込む
こちらのポイント3つについて、ご説明いたします。
分からない所を分からないままで通り過ぎてしまうと、次に進んでも分からないままです。
授業は穴のないように理解することが大切と話していました。
また分からない箇所は自分で調べ、調べても分からないことは何度でも質問をしたそうです。
入試が近くなると、毎週のように授業後は先生のところへ聞きに行ったと話していました。
そして自分の全知識を授業用ノートに書き込むについては、板書用のノートに、自分がテキストや他の所から得た知らなかった知識と、先生が黒板には書いてなく重要な話をしていた内容などを、色分けして書き込んだそうです。
例えば、テキストや自分が知らなかった知識は青のペン、黒板に書かなかった重要事項は赤のペンを使った工夫となります。
歴史の年表などは、その時代に登場した人物や出来事、時代背景とともに、世界では同時期にどのような出来事が起きていたか、などを書き込むことによって、歴史の流れが掴みやすくなるようです。
このように、重要事項を1冊のノートに全てを詰め込むことによって、記憶にも定着しやすくなり勉強能率が格段に上がるとお話がありました。
ノートが分散されると必要な情報を探すのに時間がかかるため、知識が集約されている1冊のオリジナルノートを作成することは、合格に近づくための最大のポイントのようです。
英語の対策
英語については、単語、文法、長文、の流れで理解する必要があります。
そのため、学校のテキストにある文法の理解を深めたそうです。
そして、単語についても中学校で覚える数は2500単語あります。(※2023年度時点)
単語と文法を徹底することによって、長文が解けるようになることも話していました。
どれだけ知識を得られるかが鍵となるため、単語を覚え、文法を理解することから始まります。
また熟語プラス連語も覚えておくと役立つそうです。
そして高校受験直前の1ヶ月間は、対策として、全国の過去問で出題された長文読解を時間内に終わらせる訓練を行ったそうです。
長文を解けるようになっても時間内に終わらせることが重要なため、タイマーで時間を計り、1日1題をノルマに行っていたと話してくれました。
やる気がない時の対策
やる気がない時やモチベーションが上がらないなど、誰しもありますよね。
それは難関校を目指す受験生についても同じなのです。
そんな時の対策についてもお話をしてくれました。
とりあえず机に向かう
やる気のない時は、机に向かって勉強をする気にもなりませんし、教科書も開きたくない、活字さえ見たくないこともあるでしょう。
しかし机に向かって勉強をするポーズをとることによって、次第に気持ちが勉強モードになることがあるそうです。
例えば、外出するのが面倒で家で休みたいと思っていたとしても、外へ出かけてみると意外と楽しかったり気分転換になるなど、少しの外出のつもりが1日楽しめたなんて経験は皆さんにもありませんか。
勉強も同じで、やる気がなくても、とりあえず行動を起こすことによって、勉強のスイッチが入るようになるのです。
行動と気持ちは連動してついてくるので、やる気がない時もとりあえず机に向かってみるというのは試してみたいことです。
ホワイトノイズを聞く
こちらは机に向かって行動に起こしても、どうしてもやる気にならない時に工夫したとお話をしてくれました。
自分がリラックス出来る周波数の音を聞くことによって、心地よくなり集中力が上がるようです。
ホワイトノイズについては、YouTubeで検索すると色々とあり、波、風、雨、森、焚火、など種類は様々なようです。
今回お話を聞かせてくれた生徒さんは、カフェの音を聞いて勉強をしていたそうです。
しかし、ホワイトノイズは自分に合う場合については集中力アップに繋がると思いますが、人によっては上手く当てはまらないこともあります。
そして上手く当てはまり集中力アップに繋がった場合についても、授業中や入試当日にはホワイトノイズに頼ることが出来ません。
そのため、それを聞かないと集中できないとなってしまわないように、気をつける必要もあるようです。
息抜きをする(留意点あり)
机に向かってもホワイトノイズを聞いても何をしてもやる気にならない時など、誰にでもあると思います。
こちらの生徒さんについても、そんな時には息抜きをしたそうです。
一度勉強から離れて休憩をすること。
しかしこの休憩や息抜きには気をつけるポイントもあります。
自分のしたいこと。短時間。
これが大切なポイントです。
例えば、「本当に自分のしたいことはゲームだけどゲームよりも読書をした方が受験には役立つかな。」
このような気持ちで休憩をしても、勉強からは離れられますが心からの息抜きにはならないのです。
本当にしたいことがゲームやYouTubeを見ることだったら、それを行うことです。
そして、短時間ということも最大のポイントとなります。
YouTubeなどは、時間を決めずに見ると無限に見続けることも可能です。
30分のつもりでも、最後におすすめ動画など魅力的な紹介があるので、気が付けば3時間なんてあっという間に過ぎてしまいます。
今回お話をしてくれた生徒さんについては、タイマーを使い、息抜きの時間を管理していたそうです。
その他のモチベーションを上げる対策
他にもモチベーションを上げる対策を話してくれました。
友達とスマホのスクリーンタイムをチェックし合うなど、どちらが長く勉強に向き合えたかの競争をしていたそうです。
スクリーンタイムを見れば、アプリの起動時間が分かることから時間管理に気をつけるようになるようです。
まとめ
高校受験対策のまとめ。
- 高校の種類と選抜方法を早い段階で知る
- 公立は合否の結果は当日の学力点数だけではない(※地域によって相違あり)
- 合否を決める「相関図」を知る(※地域によって相違あり)
- 中学2年生は今すぐに高校受験の勉強を始める
- たくさん演習をする
- 基礎と繰り返し学習を行う
- 基礎固めをする
- 基礎固めは中2の3学期が勝負である
- 2年間の学習内容の理解を100%にして中3を迎える
- 授業内容はその日のうちに理解する
- 分からない所は、調べる、質問する
- 自分の全知識を授業用ノートに書き込む
- 歴史の年表に紐づく情報を追記する
- 単語、文法、長文、の流れで理解する(英語)
- 文法の理解を深める(英語)
- 熟語プラス連語も覚える(英語)
- 長文読解を時間内に終わらせる訓練(英語)
- 長文は1日1題をノルマとする(英語)
- とりあえず机に向かう
- ホワイトノイズを聞く
- 息抜きをする(自分のしたいことを短時間)
- 友達と学習時間の競争をする(スクリーンタイム)
受験は乗り越えなければならない大きな壁ですが、1人で抱え込むのではなくて周囲を巻き込むこと。
そして家族や先生、友人など、同じ目標の仲間と一緒に乗り越えていくことが大切と説明会でもお話がありました。
友人は良きライバルとして刺激になりますし、競争することによってお互いに高め合えることもあります。
分からない事や不安に思う事は、家族や先生に相談するなど皆で協力し、一つのチームとして、乗り越えていくことが大切なようです。
皆さん後悔のないように、明日からと言わず今日から、今からぜひ受験対策を行ってくださいね。
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