この記事は、わが子が進学塾へ通い続けて感じた情報をもとに、
「塾へ通わなくても公立中高一貫校の受検合格を目指せるのではないか?」
このことをテーマに書いています。
実際のところ、我が子の通う進学塾では私立受験の合格率は確実ですが、公立中高一貫校の合格率については、年度によって変わるところがあるのです。
進学塾へ通っている生徒さんの中でも、上位成績者が必ず合格するということもなく、目指す公立中高一貫校の校風に合うか合わないかが合格への道と言えそうな現状です。
以上のことから、塾へ通わずに学力を上げることが可能であれば、対策次第で合格を目指せるのではないかと思い記事にしてみました。
今回は、今までの入塾の推進派と思われる発言からは予測できない
「塾なしで公立中高一貫校の受検を目指す対策」
塾なし受検のメリット、デメリットと、合格を目指すためにどのような対策をおこなうかについて、まとめました。
気になるポイントは、各目次からご確認ください。
(※ちなみに私は塾の推進派でも反対派でも、どちらでもありません)
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通塾している現在の我が子について
わが子は公立中高一貫校の受検のために、5年生から進学塾へ通い始めました。
通塾を始めて今月で7ヶ月となりますが、塾へ通い始めてから確実に成績は伸びていることを実感します。
そして6年生の受験が今年で終了することから、3学期からは、いよいよ現在5年生のわが子の学年が受験学年の当事者となります。
授業の日程も、週3日から週4日となり、ついに本格的に受検対策が動き出します。
今までの記事でも発信している通り、
「塾は受験のノウハウを教えてもらえる場所」
「受験にはプロの力が必要と実感したこと」
現時点でも進学塾に対しては、このように感じています。
もちろん今でも、塾の受験対策については「さすがプロ」としか言いようがない程、全てが行き届いていると思いますが、入塾したからこそ見えてきたことも、今更ですがありました。
塾なし受検のメリット・デメリット
娘を通塾させて思うことですが、塾へ通うのはお金も時間もかかります。
そのため、塾なしで公立中高一貫校の受検をおこなうことは、このようなメリットがあります。
塾なしのメリットについて
- 勉強時間の確保ができる
- 最小限の費用におさえられる
塾の費用については、各ご家庭の経済状況によって異なるので、高額とも安価とも言い切れないところはありますが、皆さん平等なのは「時間」です。
塾なし受験の一番のメリットは時間を有効活用できること。
ここの部分はかなり大きなところなのです。
塾へ通う時間がないということは、全ては自分の段取り次第です。(慣れるまでは、親のサポートが必要)
自分の苦手と向き合う時間や、得意を伸ばす時間など、学習内容をカスタマイズできるのは、時間が確保できるからであり最大のメリットと言えます。
娘については、通塾するだけで体力を使ってしまい、帰宅後はほとんど体力が残っていません。
そんな中、ほんの少し残っている体力で、軽い食事とお風呂とわずかな勉強をおこないます。
そのため、塾がある日の勉強は集中力と体力と時間の全てにおいて、最悪な状態となっています。
しかし、塾が休みの日曜日や、夏休み期間中の長期休みの時は、勉強時間がしっかり確保できるため、休み明けの学力テストの成績が一番伸びることが分かりました。
もちろん、日々の塾でおこなわれる授業や、季節の講習(春期講習、夏期講習等)の成果もあると思いますが、一番は日々の学習時間を確保できるか否かは、成績に大きく関係してくると思いました。
塾の費用についての捉え方は、高額や安価など、経済状況によるとはいいましたが、塾の費用をかけることなく中学受験をおこなう選択と、中学受験コースに通わせる選択。
どちらを選ぶかによって、5年生、6年生の2年間で、経済的にも大きな違いがあります。
そのため、塾なし受験は経済的観点からのメリットもあります。
塾なしのデメリットについて
- 受験対策用の授業を受けられない
- 志望校に関連した受験情報が得にくい
進学塾は、志望校を目指したカリキュラムに沿ってプロの講師の授業を受けられることができます。
それに対して塾に通うことなく、ご家庭で受験対策の管理をすることはとても大変です。
分からない問題については、自分でテキストから読解するか、親が教えるか、分かる人から教えてもらうことになります。
親が教えるか、自分で読解できるものに関しては問題ないのですが、教科書以外の日々の生活に因んだ事柄も、知識を蓄えていく必要があります。
通塾していても、わが子はこちらが難しいことの一つとなっています。
生活面や多方面にアンテナを張るということは、塾で教わる範囲外の出来事が多くあるからです。
一番は日々の生活の過ごし方が重要なポイントとなってきますが、塾では日々の事柄について、ディスカッションをおこなうことや、面接の練習など、それなりの訓練はおこなえます。
しかし、通塾せずに公立中高一貫校の受検を目指すためには、こちらの対策の全てをご家庭でおこなうことになるため、保護者の負担がそれなりに増えてしまうことは、塾なし受検のデメリットと言えます。
ただし対策と言っても、特別なことをするわけではありませんし、何気ない日々の出来事に目を向けられる好奇心や探求心が問われるところのようです。
このような管理について、親自身が負担ではなく、コミュニケーションの一環と捉えることができるならば、塾なし受検でも問題ないと思いました。
その他のデメリットについては、受検に関連した情報が得にくいところです。
調べればある程度の情報は分かりますが、塾という大きな組織が得られる情報や、志望校の合格者の生の声を聞くことができるのは、塾ならではのメリットです。
しかし保護者自らがマネージャーのように、お子さんの管理から、受検情報など、幅広くコミュニティーを広げることが可能ならば、塾なし受検の方がメリット部分が大きいと思われます。
塾なしのテキスト選び
中学受験については、日々の学校の勉強を理解した上で、志望校の対策問題をこなす必要があります。
一般的に販売されている、参考書を利用して対策をおこなうのも良いのですが、塾でおこなう対策テキストを利用することも、おススメです。
なぜなら塾の受験コースは、中学受験を念頭に置いて学習を進めています。
進学塾と同じテキストを使うことによって、塾に通わずに進学塾の中学受験コースと類似したカリキュラムの学習ができるためおススメです。
事項で、市販されている塾用のテキストをご紹介します。
市販されている塾用テキストの一覧
塾で使用されているテキストの中で、市販で販売されているものが2種類ありました。
- アインストーン
- 公立中高一貫校対策問題集「文系F・S・T」「理系F・S・T」
【塾用テキスト】アインストーンについて
公立中高一貫校の受検対策として、「アインストーン」というテキストがあります。
そして、こちらの「アインストーン」というテキストを使用している塾も実際にあります。
Amazonで販売されていました。
そしてアインストーンには、いくつかの種類があります。
- アインストーンプライマリー(国、算、理、社)
- アインストーン(国、算、理、社)
- アインストーンファイナル
「アインストーンプライマリー」は基礎から学べるので、「アインストーン」が難しいと思う方は、プライマリーから始めると良さそうです。
国語、算数、理科、社会、の他にも、「文系」「理系」「ファイナル」については、適性検査対策を徹底するためなど、受検対策の強化をおこなうことができます。
塾用テキスト一覧 アインストーン(Amazon)そしてこちらのアインストーンですが、楽天とYahooでは中古も販売されていました。
中古は、新品と比べると半額くらいの価格で購入することができます。
費用を徹底的におさえたい際には有効な方法ですが、新品ではないことと、1点ものなので売り切れてしまうと、また新たに出品されるのを待つしかないのが残念なところです。
【塾用テキスト】「文系F・S・T」「理系F・S・T」
こちらも公立中高一貫校対策問題集の塾用テキストですが、Amazonで販売されていました。
「文系」と「理系」に分かれていて、「F」が5年生の公立中高一貫校対策問題集となります。
「S」は6年生の問題集で、「T」は6年生の後期に、実際の適性検査に取り組むためにあたっての問題集となります。
残念ながら、現在中古は販売されていないようですが、新たな出品者が出てきた際にはお安く購入できる可能性はあります。
塾用テキスト一覧 公立中高一貫校対策問題集「文系F・S・T」「理系F・S・T」(Amazon)テキスト以外の対策
そして、塾へ通わずに公立中高一貫校の合格を目指す対策として、テキスト以外にも対策しておきたいことがあります。
それは、
「適性検査対策模試を受けること」
これはかなり重要だと経験上実感しています。
適性検査対策模試とは、5年生から受けることができる公立中高一貫校の適性検査に特化した模試です。
受ける会場によって違いはありますが、5年生は年に3~4回、6年生は年に6回程度、実施されています。
そして模試のスケジュールについては、webから検索できるので、事前に確認してみてくださいね。
また、こちらの模試を受けることによって、自身がおこなってきた学習の習熟度合いが一目で分かります。
一般の学力テストの模試とは違い、適性検査対策なので入試問題の形式をリアルに体感することができることも利点の一つと思いました。
返却された解答用紙については、間違えた箇所に解き方のポイントや、より良い文章にするためのヒントもコメントされていました。
その他、今現時点の学力がどの程度の位置なのかを知ることができるため、今後の対策にも役立つのです。
本番の入試の雰囲気に慣れることにもなるので、公立中高一貫校の受検を目指すにあたり、必ず受けて損はない模試だと思います。
まとめ
塾へ通わずに公立中高一貫校の合格を目指す対策のまとめとなります。
- 勉強時間の確保し、学習内容をカスタムする
- 保護者がお子さまの管理や受験情報をサポートする
- 塾用のテキストを利用する
- 適性検査対策模試を受ける
わが家もですが、家族みんなが同じ目標に向かって協力することによって、より家族の絆や信頼関係が築けるようになったと思いました。
勉強が上手くいった時も上手くいかない時も、中学受験までの期間は、お金では得られない一生の宝となると思います。
最後に、塾ありでも塾なしでも、勉強方法に正解はありませんが、受験生の皆さまにとってベストな勉強方法が見つかりますように。
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