5年生の我が子について。
中学受検に向けて、本日も塾へ行ってきました。
ここ数ヶ月は、天候や学校行事以外で休むこともなく、順調に通塾しております。
そして、先月に受けた適性検査対策模試の成績表が、本日返却されました。
最近、調子の良かった娘にとってはショックな結果となりました。
今回は、一般の学力テストと適性検査対策模試についての、出題形式や対策をまとめました。
また、中学受検にはプロの力が必須な理由も書いています。
全文は5分程度のお時間がかかります。
気になるポイントは、各目次からご確認ください。
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目次
適性検査と一般試験の出題形式
今回返却された模試は、2回目の適性検査対策模試となります。
娘も含め、塾生の皆さんにとっては厳しい結果となったようでした。
そして先生からは、以下のようなクラスルームへのメッセージが送られてきました。
適性検査対策模試は、通常行われる学力テストとは異なる出題形式のため、難しく感じることがあります。
ですが、学校や塾、ふだんの生活から学んだことをもとに作成されていますので、
「難しそう…」という気持ちをふりほどいて、問題に、まっすぐ、素直に向き合ってもらいたいと思います。
解く楽しみを体感できますよう、日常の授業や宿題、出来事に丁寧に取り組み、次回に向けての準備も進めていきましょう。
温かいお言葉です。
先生のおっしゃる通り、適性検査は通常行われる学力テストとは異なります。
通常の試験については計算をすることや文章問題を解く中で、難問なども出題されることが一般です。
そのため、基礎学力を徹底したうえで、もっと深いところまで掘り下げた学習を行う必要があります。
適性検査については、通常の試験と同じく基礎学力を徹底したうえで、応用力を養う必要がありますが、それとプラスアルファして、自身の経験をもとに解答する問題が出題されます。
また、文章の中に入る適切な言葉を、選択形式ではなく自分の言葉で書き込むことや、自身の思いを文章を使い、いかに表現できるかを問われる問題形式が出題されることとなります。
適性検査①の漢字の強化
中高一貫校の入試でおこなわれる適性検査①は、文系の国語となります。
適性検査の文系については、読解力、文章力、表現力、に尽きます。
そして、漢字の読み書きは出題されないこともあります。
しかし、中高一貫校の入試を経験した先輩方は、
「もっと漢字の勉強をしておけば良かった」
皆さん口をそろえて言っています。
では、漢字の読み書きの問題が出題されないのに、なぜ漢字の勉強をしておけば良かったのか。
それは、文章を書くにあたり、習った漢字は使わないと減点されるからです。
漢字の問題が出題されないことから、漢字の勉強の強化がおこなわれず、文章を書く際に減点されてしまうといった、もったいないミスが皆さんあるようでした。
文系の文章問題について
適性検査①の文系では、試験内容はほとんどが文章問題で構成されています。
文章問題の中に穴埋め問題があり、適切な言葉を記入するという形式となっています。
こちらの穴埋め問題については、選択問題もありますが、ほとんどが自身で適切な文言を記入する形式となっていました。
例えば、下線①は2文字、下線②は3文字、下線③は4文字、など文字数が決められている中で、自身の言葉を適切に記入するということです。
類似している言葉を記入しても、それだけでは不正解となります。
また、伝わりにくい文章についても減点対象となります。
最終問題の作文で勝敗が決まる
最終問題の、150以上から200文字以内で記入する問題については、配点が34点です。
しかし150文字以下の文章は、失格なので配点は0点となります。
そして解答する際には、2段落構成で書くことや、鍵カッコは改行しないなど複数の指示があるので、指示通りの構成で文章を作成する必要があります。
こちらについても、構成を間違えた際には減点となります。
その他、字数、段落、独創性、段落、倫理的表現、を合わせての評価から、最大34点とされています。
以上のことから最終問題の作文については、ただ150文字以上の文章を作成するたけではなく、文章の質も重要となってきます。
娘は、前回おこなわれた第一回目の適性検査対策模試では、時間が足りなく最終問題までたどり着けなかったため、配点が0点でした。
娘のクラスの塾生さんたちも、全員が最終問題までたどり着けなかったそうです。
つまり、他の問題が全て正解であっても、66点ということになります。
適性検査については、皆が初めての模試なので、仕方ないかも知れません。
娘については、前回の教訓を活かして今回は、最終問題の作文を優先的に解いたそうです。
そして、34点中、32点は獲得してきました。
2点の減点については、言葉の表現と独創性についてが減点されていました。
娘の作成した、作文の表現について、
「あまい物を食べたりして休けいしています。」
こちらは、「食べたりして」ではなく、「食べて」が正となります。

独創性については、自分1人だけではなく、他の人と影響しあってリードしながら行動する意欲を伝えられるとより良いと指摘がありました。
このように作文は、文字数以外にも、文章の構成や適切な漢字を使う事など、文章の質についても、気をつける必要があります。
その他、試験においては時間配分も大きな課題です。
また最終問題の作文に関しては、配点が34点と大きいため、必ずクリアする必要のある問題と言えます。
適性検査②は理系という名の文系
適性検査②について。
こちらは、いわゆる理系の問題が出題されています。
しかし、目次のタイトル通りですが、理系とはいっても文系のような文章で構成されている形式の問題が出題されていました。
適性検査①と同様に、文章の穴埋めがあり、選択問題もありますが自分の言葉で答える形式です。
そして文章の穴埋めについては、実際に対話しているような会話文を問題としているため、日常生活から得た知識や、深く物事を読み解くスキルが重要となることが分かります。
今回の模試では、理科でおこなう対照実験やオセロのようなゲームについての勝敗を読み解く問題が出題されていました。
一般的に、将棋や囲碁は数学と通ずるといわれていることから、今回の適性検査②のゲームの読み解きについても、典型的な理系の問題内容と感じられます。
学校の授業と模試の温度差について
対照実験については、種子の発芽に関する実験内容です。
こちらの実験は、「真っ暗なあたたかい部屋と冷蔵庫」でおこなわれる対照実験となります。
そして、種子の発芽の条件として空気がひつようであるかどうかを調べる実験について、下線④は正しいが正しくないか問われる問題が出題されました。
その他、その理由も書きなさいとされています。
会話文:種子イと種子ウを比べるのではなく、④種子イと種子クを比べてもいいと思います。
実験の条件
- 真っ暗なあたたかい部屋と冷蔵庫
- 脱脂綿の中と水の中
娘の解答
これは、不正解です。
正しい解答は、
娘も正しい解答については、理解をしていたので、書くこともできたそうです。
ではなぜ発芽についての明確な解答をしなかったのか。
それは、学校の先生から理科の授業の際に、このように教えてもらったそうです。

対照実験に関しては、
「対照実験をするときは、変える条件は1つだけだから。」
と答えれば正解です。
簡単でしょう。
つまり、学校のテストでは娘の解答でも正解なのです。
しかし模試となると、娘の解答は、対照実験の定義についての回答であり、発芽の条件についての解答ではないため、不正解となります。
ピント外れな答えなので、不正解なのは当たり前です。
受検合格はプロの指導と本人次第
学校の先生については、クラスの皆に分かりやすく簡単に答えられるように、ざっくりと教えてくれた授業となります。
それはそれでいいと思います。
学校の先生から学ぶことはたくさんありますし、楽しい学校生活を送るためには、良い先生や友人に恵まれる事が大切です。
しかし中学受検を目指すには、進学塾やオンライン教育、その他でも、「その道のプロ」の力が必須と感じました。
なぜなら、学校では正解とされる解答と、模試や受検で必要とされる解答の根本が違うからです。
そのため、中学受検合格者の実績が多くある、進学塾や家庭教師、通信教育などによる、実績に基づいたノウハウやテンプレートなど、受検対策に特化した、勉強や解答方法を教えていただくことは重要です。
そして模試の正答率や偏差値を上げることと、最終的な受検合格のためには、その道のプロに習う事が、1番良いのではないかと感じています。
反省点と今後について
子供は多くを吸収します。
良いこと悪いこと、正しいこと間違っていること、全てを全力で吸収しています。
吸収率が良く柔軟な思考を持つことは、とても素晴らしいことなのですが、今回の娘のように正解についても、自分の置かれた環境によって変わってくることがあります。
そして状況によって、臨機応変にに対応できる力は、受検に必須な力です。
今後も、失敗を教訓として頑張ってもらいたいと思います。
次回も学習関係の記事となります。