中学受験は夏休みの勉強が重要 夏期講習を受けるメリットについて

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前回から引き続き、夏期講習についてとなります。

今回は、自己紹介のお話と、公立中高一貫校の入試における理系の推理についてをまとめています。

また、夏期講習を受けるメリットについて、学力テストの点数を上げる結果に繋がるエピソードにも触れています。

全文は、5分程度のお時間がかかります。

気になるポイントは、各目次からご確認ください。

個性あふれる自己紹介

5日目の授業は、自己紹介をおこないました。

夏期講習では、一般授業の塾生さん以外に夏期講習のみ受講している生徒さんもいます。

自己紹介については自己表現の一環として、プレゼンのような発表を行ったそうです。

好きなもの、嫌いなもの、長所や短所などを、自由にまとめて発表するという形式でした。

つまり、自己プロデュースを行うということです。

皆さん、ピアノや英語を習っていることや、水泳、球技などスポーツが得意で夢中になっていることについて、様々な発表を行ったようでした。

ピアノに関しては、通常授業で入塾している生徒さんたちは、うちの娘も含め皆が習っていました。

そして生徒さんたちは、長所も短所も発言していましたが、みんなが共通して発言していることを一つ発見しました。

それは、自分の長所と思う箇所について、みんなが「笑顔」と答えたことです。

長所と同時に、理由も述べるのですが、

「笑顔は自分も他者も、幸せな気持ちになる。」

「笑顔を褒められることが多く、笑顔でいるとコミュニケーションが良好になる。」

など、生徒さんたちの自己紹介のキーワードは、「笑顔」でした。

「笑顔」は大切です。

「笑顔」と「元気な挨拶」が出来る子は、見ている大人も気持ちが良くなります。

もちろん、幼い頃から習い事など、得意なことに特化するのは、素晴らしいのですが、「笑顔」や「元気な挨拶」に関しては、月謝もかかることなく、心がけ次第で、皆さんが公平に出来る事です。

わが子にも、「笑顔」と「気持ちの良い挨拶をする」ことに関しては、耳にタコが出来るほど伝えています。

理系はやっぱり推理の問題

最近は、通常授業は推理の授業が少なく、理科寄りの理系の授業が多い傾向にありました。

しかし夏期講習の理系は、推理一択です。

やはり、適性検査は推理の問題は必須なので、夏期講習では徹底するのだと思います。

座席の推理

今回は、座席についての推理が複数ありました。

「円形のテーブルに、4人が座っている位置を推理する」

上記のような問題についての学習となります。

以前に通常授業でも、座席の推理はありました。

以前におこなわれた通常授業の座席の問題と、今回の夏期講習の問題については、隣に座っている人を推理するという意味での出題形式は同じですが、解答の胆となる、皆の証言内容が違いました。

例題(注:例題のため、実際の授業でおこなわれた問題とは内容を変えています)

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、Fさん、の6人が円形のテーブルに座っています。
各座席には「1」から「6」までの番号が振られています。
Fさんの両隣に座っているのはだれでしょう。

証言の例(注:本来は6人の証言が書いてありますが、省略させていただきます)

  • Aさんの証言「私のとなりにはDさんが座っていました。」
  • Bさんの証言「私の正面にCさんはいませんでした。」
  • Cさんの証言「私は「1」の席に座っています。」

「証言の例」のように、6人全員の証言を聞き出して、Fさんの両隣に座っている人物を推理するという問題となります。

そして推理問題には、解き方のポイントがいくつかあるそうです。

ポイント
  • 確定情報から埋める
  • 図を描く
  • パーツごとに分ける
  • 2択の確定していない情報は、可能性のある両方のパターンを書く
  • 何択かの複数の条件のあるものについては、後回しにする(後に判明するため)

Aさんの証言 「私のとなりにはDさんが座っていました。」

2択(可能性のある両方のパターンを書く)
Aさんの左右のどちらかにDさんが座っているということが分かっているため、2択の情報が書けます。

Bさんの証言 「私の正面にCさんはいませんでした。」

4択(複数の条件なので後回し)
正面にCさんがいないということは、自分とCさん以外の4人の情報が分からないため、複数条件は後回しにします。

Cさんの証言 「私は「1」の席に座っています。」

確定情報
「1」の席に座っているという確実な情報なので、確定情報として書き込みます。

このように、パーツごとに証言を整理して、座席の図を書き、確定情報から埋めていくことが、推理問題を攻略するポイントだそうです。

ウソをついている人がいる推理問題

座席の推理については、横列に並んでいる座席を当てる問題や、座っている座席を当てる際に、誰かがウソをついている問題を学習しました。

こちらも以前に、通常授業で学習しましたが上の問題と同じく、それぞれの証言内容が違い、以前より難易度が上がっていました。

解き方としては、皆がウソをついていることを想定として解くため、全員に当てはめて試して書く方法になります。

こちらについては、推理のポイントを当てはめることは出来ません。

Cさんの証言で「私は「1」の席に座っています。」

と発言していても、本来ならば確定情報なので、書き込むことが出来ますが、こちらの問題は、ウソをついている可能性があるので、複数条件で考える必要があります。

そのため、全パターンをじっくりと試す必要があるので、他の問題よりも、解答に辿り着くまでには時間がかかります。

私としては、授業や試験で、ウソをついている人がいる内容の問題が出題されること自体、吹き出してしまいそうになります。

そして以前の通常授業よりも、今回の夏期講習の問題の方が、ウソのつき方が高度になっているのです。(語弊があったらすみません)

文章としては、子供たちが好きそうな面白いお話ですが、内容は複雑でした。

「登場人物がウソをつくことによって、問題をより複雑にさせる」

出題の目的は、これに尽きるでしょう。

理系でおこなわれた初めての推理授業では、

「コナンになったつもりで解いてみよう」

と、先生から指導されていた生徒さんたち。

今となってはコナンになろう、などといった余裕が薄れてしまうくらい難易度が上がっているようでした。

私としては問題を解く子供たちも大変ですが、問題を作る出題者も大変だと思ってしまいます。

パズルの推理

推理に関しては、座席の他にも、板のパズルを、2つ以上のパーツを使って埋めるなど、パズルゲームやテトリスのような問題も学習しました。

理系のパズル問題については、勉強というよりはゲーム感覚で出来るため、ゲームが好きな人にとっては解きやすいと、先生が話していたそうです。

先生としては、座席の問題よりは、パズルの問題の方が解きやすいとのことでした。

最終日の学力確認テスト

最終日のテストについては、受講するコースによって教科が変わります。

私立や国立の受験コースは、国語、算数、理科、社会の4教科で、公立中高一貫校の受験コースは、国語、算数、文系、理系の4教科となります。

つまりは、夏期講習で学習した教科が、テストで出題されるということです。

娘ですが、夏期講習のテストに関しては、毎月おこなわれている学力テストや、適性検査対策模試よりも、手応えが良かったようです。

今回の、国語、算数、理系は、自己採点によると90点くらいは取れたようでした。

算数については、計算問題がノーミスだったそうです。

中学受験を目指すなら、計算ミスをしないことを前提としたいところですが、娘にとって、ノーミスは初めてなので喜んでいました。

そして、娘の弱点とされる文系は、適性検査対策模試よりは解答率と正解率は高かったのですが、まだまだ勉強が必要なようです。

200文字以内で解答する文章に関しては、170文字までは書けたそうですが、1〜2問は時間が足りずに解けなかったと言っていました。

点数が20点アップに繋がる理由

夏期講習のテストが、通常の学力テストや適性検査対策模試よりも、手応えが良かった理由はなぜなのか。

娘に聞いてみたところ、難易度としては、毎月行われる学力テストや適性検査対策模試と同じくらいとのことです。

しかし、夏期講習のテストと、それ以外のテストについての圧倒的な違いとして、夏期講習は、テスト対策の授業をおこなった後にテストをおこなうため、出題傾向や重要な単元が掴みやすいということでした。

各単元の大切なポイントが凝縮されているため、効率の良い学習が出来るということのようです。

短期間の授業ですが習熟度については、かなりの違いが現れるようでした。

以上のことから、娘については、季節毎におこなわれる講習は、受けたほうが学力の定着に結びつくことが分かりました。(※塾のカリキュラムの相違や個人差はあります)

今回のテスト結果はまだ分かりませんが、密度の濃い学習が出来たので、夏期講習を受けて良かったと思いました。

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