娘の通う進学塾ではここ最近、6年生を対象とした勉強以外の面接の練習や、その他諸々の受験対策が本格的におこなわれています。
いよいよ本格的な受験シーズンに入り、先生方や生徒さん、保護者の方々、みんなに緊張感が漂っています。
受験には小学校から書いていただく報告書(内申書)が必要ですが、そろそろそんな時期にも差し掛かっていています。
6年生の生徒さんをもつお母さんとしては、
「報告書をなんとか良く書いてもらいたい」
「良く書いてもらうポイントはないか」
このような思いを、少なからず抱えている方もいらっしゃると思います。
そのような経緯もあり、この記事では、小学校の先生方と、より良いコミュニケーションを取ることの必要性についてを、少しだけ触れています。
そして、実際に娘のクラスで起きた、クラス懇談会のひと騒動についてをまとめました。
こちらは保護者の、常識や非常識、それぞれの考え方の相違について等のテーマとなっています。
その他、先生を困らせる保護者の苦情と言動についてもまとめています。
全文は6分程度のお時間がかかります。
気になるポイントは、目次からご確認ください。
※この記事の出来事や意見については、私個人の見解であり、学校や保護者を否定するものではありません。
「このような出来事が実際にあるんだな~」ぐらいの気持ちで読んでいただけたらと思います。
報告書とコミュニケーション
中学受験に必要な報告書(内申書)は、5~6年生の成績や学校生活についての総合的な評価となります。
そのため、学校の先生からの評価は大切なポイントとなります。
また、担任の先生からの評価はもちろんですが、他のクラスや学年の先生からの評価も合わせ、総合的に判断されるので、親子共に学校とのコミュニケーションを良好にすることも大切です。
たとえ子供が優秀であっても、保護者の日頃の行いがよろしくない場合は、報告書の評価が下がらないとしても、イメージは下がることでしょう。
イメージアップのために、無理をして先生方に媚びる必要はありませんが、一般的な常識を持った行いは大切です。
そのため、道徳的なことやモラルを守ることには、気をつける必要があります。
- 気持ちの良い挨拶をする
- 学校への提出物の期限は守る
- 先生の話はきちんと聞く
- 時間外の連絡はしない(緊急時以外)
どれも当たり前のことですが、意外と守れていないことが見受けられます。
こちらの項目については、子供ではなく保護者の方が守れないように感じることがあります。
提出物など期限の決められたものについては、期限を過ぎた場合に困るのは先生で、時には期限に遅れた児童の対応を、先生が個別におこなう必要もあります。
また、保護者同士の雑談で盛り上がり、先生の話す注意事項を聞いていないなど、1度で済む話を何度も話すこともあります。
子供には、「挨拶をする、先生の話はきちんと聞くこと」などの注意をしますが、肝心の保護者がモラルを守れていないのは、とても残念なことです。
忙しい先生方への配慮の気持ちを大切にすることは、親ができる受験サポートの一つと言えると思いました。
恐怖のクラス懇談会
また、先生方に対する言動にも注意をしたいところです。
こちらは受験の内申点以前の、人それぞれの常識と非常識についての実話となります。
これから、娘のクラスの実際に起きた出来事について、触れていきたいと思います。
荒れているクラス
娘のクラスは、世間一般でいう「荒れているクラス」です。
娘が4年生の時は、学級崩壊に近いものがありました。
そのため4年生の頃の担任の先生は、学校を辞めてしまいました。
そして5年生になった際に、新たに赴任してきた先生が今の先生となるのですが、なかなか厳しい先生なのです。
厳しいと言えば厳しいのですが、当たり前のことを指導していると言えば、当たり前のことを指導しているだけです。
荒れている児童に対しては、厳しく指導をしますが、そうでない児童に対しては、愉快な先生です。
現に、校長先生や教頭先生からは、荒れている学級を立て直したことについても、高く評価を受けています。
しかし一定数の高い評価がある反面、保護者の中にはその厳しさに納得のいかない人もいます。
まんが日本昔ばなしでトラウマに
ある懇談会の日。
担任の先生へ不満を抱えたお母さんが、懇談会の場で先生に苦情を言い始めました。
すると、そのお母さんと仲の良いお母さん方も一緒になって苦情を言い、今後の行事を決めるべき懇談会の場が先生へのクレーム会へ変わってしまったのです。
保護者A「うちの子は、先生が怖くて学校に行きたくないと言っています。
どうしてくれるんですか。先生。」
このような意見を発する、児童のお母さんがいました。
しかし、それ以前に、お宅のお子さんが怖くて学校に行きたくないと言っているクラスメイトがいるのです。
他のお母さんからも、このような苦情もありました。
保護者B「うちはプログラミング能力をつけるのには、ゲームのマイクラがいいと先生が話したせいで、宿題もしないでゲームばかりやるようになりました。
あんなに勉強が好きだった子なのに子供がかわいそう。」
いやいや、宿題が終わった前提でゲームをやるのではないのでしょうか。
そもそもゲームに関しては、家庭の取り決めでおこない、ルールも親子の約束から成り立つような気がします。
他にも、
保護者C「先生が「まんが日本昔ばなし」の話をしたせいで、子供が怖いと言っていました。
トラウマでもかかえたらどうしてくれるんですか。
昔ばなしのせいで、授業がおくれたら困ります。」
こちらのお母さんのおっしゃっている「まんが日本昔ばなし」の怖い話というのは、「みちびき地蔵」のようです。
東日本大震災についての話の中で取り上げたそうですが、先生としては、まだ娘のクラスの子供たちが生まれる前の出来事を、漫画でわかりやすく伝えたかったことから、お話をされたそうです。
昔ばなしにはいろいろなヒントが隠されていることや、先人たちの生きる知恵として大切と私は思うのですが。
授業の遅れとトラウマについて、気にされる保護者もいるということです。
教科書の勉強は大切ですが、このように教科書では学べない部分についても、子供の情操教育として大切に思います。
公立中高一貫校の受検には、このような情報こそ役立つと思うのですが、考え方は人それぞれです。
先生としては、伝え方も難しいところかも知れません。
子供は親を見ています
そして、こちらの苦情を申し立てている、お母さん方のお子さんについては、4年生の頃に授業中は、抜け出しては教室へは戻らず、やりたい放題遊び回っていた児童たちです。
そして、その3人が授業中にふざけて紙飛行機や、うわばき、雑巾等を投げ、物が飛び交う中で、他のクラスメイトは授業を受けていました。
娘の頭には、紙飛行機や雑巾が直撃したそうです。
「トラウマでもかかえたらどうしてくれるんですか。」
「昔ばなしのせいで、授業がおくれたら困ります。」
このように苦情を申し立てているお母さん方のお子さんが、授業を妨害し、クラスメイトにトラウマをあたえている可能性もあるかも知れません。
そして今年度の担任の先生については、学級を立て直すべく、厳しい指導をおこなった結果が、保護者からの苦情となってしまうことになりました。
最終的に、今回の懇談会の内容については子供たちの耳に入ることを防ぐために、今後の改善するべき対応を、役員さんが後日プリントで配布することになりました。(私もクラス役員の一人です)
1番は、子供の耳に入れたくない話はしないことに限ります。
しかしプリントが配布された翌日には、クラスメイトの間で、先生とひと騒動あった懇談会の様子が、話題になったようでした。
耳に入れたくない話ほど子供たちには伝わるようです。
それぞれの考え
娘も、懇談会の件について私に聞いてきました。
ポヨ子「ママ。先生って懇談会の時に、お母さんたちとケンカしたの?」
ケンカした?
そうといえばそうであり、違うといえば違うけれど、ケンカしたというのではなく、一方的に先生が責められていた感じが最もなところです。
しかし、子供の目線からすると「ケンカした」になるのでしょう。
娘には、
「話し合いをしただけだから、ポヨ子は心配しないで。
お母さんたちは先生が厳しすぎて怖いことや、ゲームや漫画の話で怖い思いをしたクラスメイトがいることについて話したんだよ。
ほかにも、授業が遅れたり宿題をやらなくなる子供たちがいるから、気をつけて欲しいと話し合いをしたの。
だから、ケンカをしたわけではないよ。」
すると娘は、
「えー!何で?
先生の授業の話、楽しいのに。
特にマンガの話は本当に良かったよ。
わたし今度は東京じゃなくて、みちびき地蔵の地に行ってみたいな。
先生が話してくれなければ、こんな不思議な話も知らなかったし、調べることもしなかったもん!」
・・・
クラスメイトが怖がる昔ばなし。
しかし、一つも怖がらない娘のポヨ子(仮名)
どうやらポヨ子さん、みちびき地蔵について調べたそうです。
みちびき地蔵から学ぶ
みちびき地蔵は宮城県気仙沼にある実在する石仏で、みちびき地蔵のお話については、明治三陸地震の津波がモデルであるとネットから情報を見つけたそうです。
その他にも東日本大震災についても調べ、地震や津波など、自然災害の恐ろしさについても深く思うところがあるようでした。
東日本大震災の津波で流されてしまった石仏については、3体だけは見つかったということでした。
このように、先生のお話がきっかけとなり、ネットから様々な情報を収集していました。
そしてポヨ子さん。
天災はいつ起こるか分からないということで、地域のハザードマップを本棚から取り出して、避難場所を調べていました。
一応、我が家の区域の避難場所は娘の通う小学校なのですが、山沿いのため土砂災害が起きたら逃げ場はありません。
なんとなく生活していて分かっていることについても、改めてハザードマップなどで、被害レベルを直視してしまうと怖いものがあります。
娘は、真剣に引っ越しを考えたいと思うほど衝撃を受けていました。
「備えあれば患いなし」と言いますが、いくら備えていても、どうにもならないこともあるようです。
しかし何も知らないよりは、知識を得ることによって対策がおこなえます。
正しく情報を得ることが大切など、早めの避難の重要性も深く学びました。
担任の先生からの昔ばなしについては、皆それぞれ捉え方は違いますが、娘については深く心に刺さったようなので、後日先生にお礼を言いました。
先生は、保護者からの苦情があった事もあり、娘の話には驚いていましたが、大変喜んでいました。
適度な距離感について
色々とあった懇談会でしたが、我が家は娘の件もあり、親子共に担任の先生との関係は良好です。
私としては、荒れているクラスを正してくれた先生には感謝をしていますし、子供に教科書以外の勉強を教えて下さるところも、とても素晴らしいと思っています。
このまま6年生の卒業まで、担任の先生でいてほしいと切に思います。
もちろん人との相性は、合う合わないがあるので、合わない場合は仕方がありません。
全てにおいて言えることですが、先生や保護者についても、ほど良い距離感を保つことは大切だと思いました。
また、子供の学校生活を快適にするためにも、親の安定と言動については気をつけなければいけないと、深く考えさせられました。
長くなりましたが、以上が小学校の実体験から学んだ、コミュニケーションについてとなります。
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