娘の通う進学塾ではここ最近、6年生を対象とした勉強以外の面接の練習や、その他諸々の受験対策が本格的におこなわれています。
いよいよ本格的な受験シーズンに入り、先生方や生徒さん、保護者の方々、みんなに緊張感が漂っています。
娘は5年生なので、まだ面接の練習などはおこないませんが、先輩方の様子を直に感じるため、気持ちがソワソワしているようです。
そして、6年生の面接の練習風景を偶然に見てしまった娘は、

今日面接の練習をしていた6年生が、ママが言ってたボランティア活動に、参加したことがあるかを先生から聞かれていたよ。
そうなのです。
前回記事の最後で私が書いた、
今年度は、ボランティア活動などにも娘と一緒に参加したいと思います。
私の計画していたボランティア活動について、タイムリーに面接の練習内容となっていたそうです。
11月に実施される、適性検査対策模試の試験範囲にボランティア活動とあったことから、塾でも対策をおこなったようです。
5年生の適性検査対策模試については、塾では特別な試験前対策はおこなわないのですが、6年生となると間もなく受検本番となるので、徹底した対策が実施されているようでした。
中高一貫校については、幅広く様々な知識と経験を養うことが必要なことから、私も娘と一緒に、社会貢献活動に参加したいと考えていました。
そこで気軽におこなえる地域のボランティア活動について、調べていたところです。
子供の参加できるボランティア活動が、意外と少ないことは残念ですが、日程を調整して参加したいと思います。
さて今回は、公立中高一貫校の受検に必須な、学校から書いていただく報告書(内申書)について。
できるだけ報告書を、良く書いてもらうために親ができることや、実際に娘のクラスで起きた、先生を困らせる保護者の苦情と言動についてをまとめてみました。
全文は7分程度のお時間がかかります。
報告書については、目次「親の評価は子供に繋がる」にまとめました。
こちらは、1分以内で読める内容となっております。
目次「恐怖のクラス懇談会」からは、実際に娘のクラスで起きた保護者のお話となります。
こちらは受験の内申点以前の問題となる、常識や非常識、それぞれの考え方の相違についてとなります。
そして、中学受験を目指すご家庭については、発することのない言動と思われます。
気になるポイントは、目次からご確認ください。
※この記事の出来事や意見については、私個人の見解であり、学校や保護者を否定するものではありません。
「このような出来事が実際にあるんだな~」ぐらいの気持ちで読んでいただけたらと思います。
目次
親の評価は子供に繋がる
前回記事の通り報告書は、5~6年生の成績や学校生活についての総合的な評価となります。
そのため、学校の先生からの評価は最大のポイントとなります。
担任の先生からの評価はもちろんですが、他のクラスや学年の先生からの評価も合わせ、総合的に判断されるので、親子共に学校とのコミュニケーションを良好にすることが重要です。
たとえ子供が優秀であっても、保護者の日頃の行いがよろしくない場合は、イメージが下がることでしょう。
イメージアップのために、無理をして先生方に媚びる必要はありませんが、一般的な常識を持ったおこないは大切です。
そのため道徳的なことやモラルを守ることには、気をつける必要があります。
- 気持ちの良い挨拶をする
- 学校への提出物の期限は守る
- 先生の話はきちんと聞く
- 時間外の連絡はしない(緊急時以外)
どれも当たり前のことですが、意外と守れていないことが見受けられます。
こちらの項目については、子供ではなく保護者の方が守れないように感じることがあります。
提出物など期限の決められたものについては、期限を過ぎた場合に困るのは先生で、時には期限に遅れた児童の対応を、先生が個別におこなう必要もあります。
また、保護者同士の雑談で盛り上がり、先生の話す注意事項を聞いていないなど、1度で済む話を何度も話すこともあります。
子供には、「挨拶をする、先生の話はきちんと聞くこと」などの注意をしますが、肝心の保護者がモラルを守れていないのは、とても残念に思います。
忙しい先生方への配慮の気持ちを大切にすることは、親ができるサポートの一つと言えると思いました。
恐怖のクラス懇談会
また、先生方に対する言動にも注意をしたいところです。
こちらは受験の内申点以前の、人それぞれの常識と非常識についての実話となります。
これから、娘のクラスの実際に起きた出来事で、言動がよろしくないと思われる保護者のお話を書いていきたいと思います。
娘のクラス
娘のクラスは、世間一般でいう「荒れてるクラス」です。
娘が4年生の時は、学級崩壊に近いものがありました。
そのため4年生の頃の担任の先生は、学校を辞めてしまいました。
そして5年生になった際に、新たに赴任してきた先生が今の先生となるのですが、とても厳しい先生なのです。
厳しいと言えば厳しいのですが、当たり前のことを指導していると言えば当たり前のことを指導しているだけです。
荒れている児童に対しては、厳しく指導をしますが、そうでない児童に対しては、穏やかな先生です。
現に、校長先生や教頭先生からは、荒れている学級を立て直したことについても高く評価を受けています。
しかし一定数の高い評価がある反面、保護者の中にはその厳しさに納得のいかない人もいます。
まんが日本昔ばなしでトラウマに⁉
ある懇談会の日。
担任の先生へ不満を抱えたお母さんが、懇談会の場で先生に苦情を言い始めました。
すると、そのお母さんと仲の良いお母さん方も一緒になって苦情を言い、今後の行事を決めるべき懇談会の場が先生へのクレーム会へ変わってしまったのです。

うちの子は、先生が怖くて学校に行きたくないと言っています。
どうしてくれるんですか。先生。
・・・・・
それ以前に、お宅のお子さんが怖くて学校に行きたくないと言っているクラスメイトがいるのです。
そして同じく仲良しお母さんからは、このような苦情もありました。
うちはプログラミング能力をつけるのには、ゲームのマイクラがいいと先生が話したせいで、宿題もしないでゲームばかりやるようになりました。
あんなに勉強が好きだった子なのに子供がかわいそう。

いやいや、宿題が終わった前提でゲームをやるのではないのでしょうか…
そもそもゲームに関しては、家庭の取り決めでおこない、ルールも親子の約束から成り立つような気がします。
その他の仲良しお母さんについては、

先生が「まんが日本昔ばなし」の話をしたせいで、子供が怖いと言っていました。
トラウマでもかかえたらどうしてくれるんですか。
昔ばなしのせいで、授業がおくれたら困ります。
こちらのお母さんのおっしゃっている「まんが日本昔ばなし」の怖い話というのは、「みちびき地蔵」のようです。
東日本大震災についての話の中で取り上げたそうですが、先生としては、まだ娘のクラスの子供たちが生まれる前の出来事を、漫画でわかりやすく伝えたかったことから、お話をされたそうです。
昔ばなしにはいろいろなヒントが隠されていることや、先人たちの生きる知恵として大切と私は思うのですが。
授業の遅れとトラウマについて、気にされる保護者もいるということです。
教科書の勉強は大切ですが、このように教科書では学べない部分についても、子供の情操教育として大切に思います。
公立中高一貫校の受検には、このような情報こそ役立つと思うのですが、考え方は人それぞれです。
子供は親を見ています
そして、こちらの苦情を申し立てている、お母さん方のお子さんたちについては、4年生の頃に授業中、抜け出しては教室へは戻らずに、やりたい放題遊び回っていた子供たちです。
机や椅子を投げる、その他もここでは書けないような出来事もありました。
こちらのサイトが安全ではなくなってしまうため、これ以上は想像にお任せします。
そして、その3人が授業中にふざけて紙飛行機やら、うわばき、雑巾等を投げるなど、物が飛び交う中で、他のクラスメイトは授業を受けていました。
娘の頭には幾度となく、紙飛行機や雑巾が直撃したそうです。

「トラウマでもかかえたらどうしてくれるんですか。」
「昔ばなしのせいで、授業がおくれたら困ります。」
このように苦情を申し立てているお母さんのお子さんが、授業を妨害し、クラスメイトにトラウマをあたえている可能性もあるかも知れません。
そして今年度の担任の先生については、学級を立て直すべく、厳しい指導をおこなった結果が、保護者の方々の苦情となってしまうことになりました。
教師という職業は切ないものです。
最終的に、今回の懇談会の内容については子供たちの耳に入ることを防ぐために、今後の改善するべき対応を、役員さんが後日プリントで配布することになりました。
1番は子供の耳に入れたくない話はしないことに限ります。
しかしプリントが配布された翌日には、クラスメイトの間で懇談会で話したお母さん方のクレーム話が、話題になったようでした。
耳に入れたくない話ほど子供たちには伝わるようです。
それぞれの考え
娘も、懇談会の件について私に話してきました。

ママ。
先生って懇談会の時に、お母さんたちからいじめられたの?
いじめられた?…
そうといえばそうであり、違うといえば違うけれど、いじめられるというのではなく、責められていた感じが最もなところです。
しかし、子供の目線からすると「いじめられた」になるのでしょう。
娘には、
ポヨ子(仮名)、大丈夫。心配しないで。
お母さんたちは先生が厳しすぎて怖いことや、ゲームや漫画の話で怖い思いをしたクラスメイトがいることについて話したんだよ。
ほかにも、授業が遅れたり宿題をやらなくなる子供たちがいるから、気をつけて欲しいと話し合いをしたの。
だから、いじめたりケンカをしたわけではないよ。

すると娘は、

えー!!!怖い?何で何で???
先生の授業の話、めっちゃ楽しいのに?
わたし今度は東京じゃなくて、みちびき地蔵を見に行きたい!
先生が話してくれなければ、こんな不思議な話も知らなかったし、調べることもしなかったもん!
クラスメイトが怖がる昔ばなし。
しかし、一つも怖がらない娘のポヨ子(仮名)・・・
どうやらポヨ子さん、みちびき地蔵について調べたそうです。
みちびき地蔵から学ぶ災害
みちびき地蔵は宮城県気仙沼にある実在する石仏で、みちびき地蔵のお話については、明治三陸地震の津波がモデルであるとネットから情報を見つけたそうです。
その他にも東日本大震災についても調べ、地震や津波などの自然災害の恐ろしさについても深く思うところがあるようでした。
東日本大震災の津波で流されてしまった石仏については、3体だけは見つかったということで、みちびき地蔵にお花をお供えして、お線香をあげにいきたいそうです。

このように、先生のお話がきっかけとなり、ネットから様々な情報を収集していました。
そしてポヨ子さん。
天災はいつ起こるか分からないということで、地域のハザードマップを本棚から取り出して、避難場所を調べていました。
一応、我が家の区域の避難場所は娘の通う小学校なのですが、山沿いのため土砂災害が起きたら逃げ場はありません。
なんとなく生活していて分かっていることについても、改めてハザードマップなどで、被害レベルを数値化して直視してしまうと怖いものがあります。
娘は、真剣に引っ越しを考えたいと思うほど衝撃を受けていました。
災害は「備えあれば患いなし」といわれていますが、いくら備えていてもどうにもならないこともあるのです。
しかし何も知らないよりは、知識を得ることによって対策がおこなえます。
正しく情報を得ることが大切なことや、早めの避難の重要性も深く学びました。
担任の先生からの昔ばなしについては、皆それぞれ捉え方は違いますが、娘については深く心に刺さったようなので、後日先生にお礼を言いました。
先生は、お母さん方から色々と言われていたので、娘の話には驚いていましたが大変喜んでいました。
適度な距離感と言動の責任について
「人こそ人の鏡」ということわざがありますが、それとはまた違った意味で、自分の発した言動は相手から鏡のように自分に返ってくると感じました。
教師といっても先生も人です。
温かい言葉をもらえば嬉しくなり、またその逆は悲しくなります。
色々あった懇談会でしたが、我が家は娘の件もあり、親子共に担任の先生との関係は非常に良好です。
私としては、荒れているクラスを正してくれた先生には感謝をしていますし、子供に教科書以外の勉強を教えて下さるところも、とても素晴らしいと思っています。
このまま6年生の卒業まで、担任の先生でいてほしいと切に思います。
もちろん人との相性は、合う合わないはあるので、合わない場合は仕方がないのですが。
しかし、どんなに納得がいかない事柄についても、大人としての言動には注意をしたいところです。
特に、苦情や要望がある場合は個別に時間をとるなどして、冷静に話し合いのできる場を設けることが必要なのではないかと思いました。
親の安定は子供の安定
私自身は人間関係を良好にするためにも、できるだけ人の悪いところではなくて、良いところを探すように心がけています。
そして持論ですが、他者のマイナス面ばかりが気になり辛くなった時には、マイナス面が気にならないところまで離れます。
また、自分が辛くならないところまで距離を取るように気をつけています。
全てにおいて言えることですが、学校や先生や保護者の方々についても、心地よい距離感を保つことは大切です。
子供の学校生活を快適にするためにも、親の心の安定と言動については気をつけなければいけないと、深く考えさせられました。
次回も学習関係の記事となります。