我が家の5年生の娘。
公立中高一貫校の受検を目指して日々頑張っております。
先日、小学校の参観日がありました。
そして今更ですが娘のクラスに、勉強、スポーツ、積極性と、全てにおいて素晴らしいと思われる同級生がいたことに気がつきました。
低学年の頃には気づかなかった子供達の個性は、高学年になると顕著に表れると感じた瞬間でした。
この記事は、小学校の高学年になると現れる学力や行動力など、子供を伸ばすお母さんの子育てについて、まとめています。
公立中高一貫校の受検に大切な、
「学力の知識だけではなく生活の中の全方位にアンテナを張り、興味を持ち考える力を養う必要がある」
このように、塾の先生がおっしゃっていることを自然と出来てしまう、お子さんのお母さんが話していたことをまとめています。
幼少期から現在に至るまでの生活習慣や日常についてなど、参考になることがありましたら、皆さんぜひ活用してくださいね。
娘のクラスのある少年
娘のクラスの、勉強、スポーツ、積極性が見事なバランスで整っている同級生(仮名:A君)についてですが、実は娘と仲良くしている子なのです。
そして私も、A君のお母さんと話す機会はそれなりにあります。
しかし、世間話はするものの、教育方針やら子供の勉強についてなどは話したことがありませんでした。
娘が中学受験を目指すと決めてからは、子供の勉強については塾生のお母さん方としか交流がなかったため、身近にいる小学校の同級生に関しては、全くの盲点だったのです。
進学塾で目立つ生徒さんばかりが見えてしまい、こんなに身近にいた娘のクラスメイトに、今まで気づかなかった自分は、いったい何を見ていたのか。
A君は一言でいうと、マンガの主人公に出てきそうな男子です。
スポーツ万能で体育が得意なため、1年生の頃から運動会のヒーローでした。
また、A君には兄弟もいます。
マラソン大会では兄弟そろって1番と2番となり、小学校ではちょっとした有名人。
そのため周囲からはスポーツ一家と思われていたA君ですが、実は両親そろって芸術系なのです。
積極性があり、みんなを引っ張っていくようなリーダータイプで、ご両親の影響もあって芸術的センスもあり、図工や音楽も得意です。
身長も高く痩せ型で、容姿もキレイな男子なのです。
学力と食育
マンガの主人公で登場しそうなタイプのA君について。
実はA君一家は、自然を求めて東京から地方へ引っ越してきた移住者です。
美味しい水とキレイな空気、小学校の給食は自校給食など、食育にかなりのこだわりを持って移住先を探したところ、こちらの地域を選んだようです。
そして、薪を割りストーブで暖を取り、野菜を育てニワトリを飼育し、山で罠を仕掛けて獲物を捕らえるなど、自給自足に近い生活を送っているそうです。
目指すところは、
「災害時でも困ることなく生活できること」
このように話していました。
そして小学校選びの一番のこだわりは、自校給食とのことです。
地方であっても給食センターが一般で、自校式は少ないようです。
健康な身体を作るには食事から。
A君のお母さんが、子育てにおいて幼少期から気をつけていたことの一つは、「食育」
芸術系一家がスポーツ一家と勘違いされるほどの身体能力は、食育にありました。
「学力を鍛えるには健全な暮らしから」
健康な身体があり、初めてスポーツや学業に集中できるという理論のようでした。
地方は交通手段も少なく、買い物できるお店や病院も少なく、あらゆる面で生活するのはとても不便です。
学業においても通える塾や受験など、都会よりも圧倒的に格差があると思うのですが、A君のお母さんのような考え方もあるということです。
子供を伸ばすお母さんの子育てのヒントは、地方への移住にありました。
100点とプラスアルファの課題
このようにマンガの主人公のようなA君ですが、実は学業においても優秀なようです。
スポーツで目立つ子だったので、勉強については優秀か否かは、今までそれほど見えていませんでした。
実際のところは不明ですが、低学年の頃などは何となく、勉強が出来ると思われるクラスメイトは見えるものです。
しかし5年生になった際に、担任の先生が変わり、成績優秀者の発表をおこなうようになったことから、成績優秀者がはっきりと分かるようになりました。
我が家の娘は、塾での成績はさておき学校の成績は1番なのですが、1学期の成績優秀者の発表の際に、2番はA君でした。
A君についてはテストの点数としては2番ですが、スポーツや積極性など、公立中高一貫校において最も重要とされる、学力以外の力を合わせると、総合評価としては、学年の断トツ1番となるでしょう。
テストや勉強については、娘が断トツ1番でしたが総合評価となると、どのような立ち位置になるかは不明です。
そして2学期から、A君に変化が表れました。
娘は、学校のテストは簡単なので、10分で終わるのが当たり前と話していましたが、2学期からA君は、テストに時間をかけて解いているようでした。
そして、時間をかけて解いている理由が懇談会で判明したのです。
先生がおっしゃっていたことについて、
「A君が漢字のテストで、とても時間をかけて解いていたので事情を聞いてみたところ、漢字はキレイに書きたいので時間をかけていたそうです。
A君が話すには、漢字のテストは100点を取るのは当たり前なので、それだけではなく、正しくキレイに書きたいと言っていました。」
つまり、とめ、はね、はらい、に気をつけて漢字をキレイに書いていたため、テストを解くのに時間がかかったそうです。
そして、漢字テストは100点を取ることが前提のおこないなのです。
我が家のポヨ子さん(娘:仮名)、完敗です。
学校のテストは、簡単過ぎて10分で終わると余裕をかましていますが、時間が余るのならば漢字をキレイに書くなどの繊細さはないようです。
適性検査対策模試についても、字の丁寧さがいつも「B」のポヨ子さん。
塾ではテストは時間との勝負なので、字の丁寧さにまで目を向けることができません。
その習慣がついているようで、学校のテストも時間をかけることなく終わらせています。
A君については、漢字を丁寧に書くことを、誰からも言われることなく自ら気づくところも、すごいと思いました。
そして些細なところに目を向けられることは、全ての分野の向上に繋がるかも知れません。
参観日に顔を合わせた時も、A君からは、
「こんにちは!」
と、元気で明るい挨拶をもらいました。
元気過ぎて驚くぐらい、気持ちの良い挨拶でした。
考える力を養う趣味
そしてA君の趣味についてになりますが、趣味は読書だそうです。
本が大好きで、帰宅してからも1日中読書をしていることがあるそうです。
今回の参観日についても、グループにまとまって、話し合いをし各班で発表がおこなわれました。
各班では発表するリーダーを決めるのですが、A君がリーダーとなり発表していました。
文章力や語彙力があるので、とても素晴らしい発表でした。
A君のお母さんが話していましたが、A君は国語が得意のようです。
そして我が家のポヨ子も読書が好きで比較的、国語が得意なようです。
やはり、読書と国語は関係性があるように思われます。
文章力や語彙力を高めるには、読書が一番の方法と感じました。
そして読書は、国語力を高める一番の参考書と言えるでしょう。
先日A君から、「ヘレン・ケラー」が良かったとすすめられたポヨ子は、早速図書館で借りてきました。
ポヨ子さん、それ以降は伝記にハマってしまい、「ナイチンゲール」「マザー・テレサ」「リンカーン」などを、立て続けに借りてきました。
出来る事と好きな事
小学校の休み時間は、校庭でサッカーをする子や体育館でバレーボールやバトミントンをする子など様々です。
そしてA君は、図書館に行くことが多いようです。
ポヨ子も誘われるようです。
A君はリーダーシップがとれるので、A君率いる図書館へ向かうチームが結成されたと話していました。
そのため休み時間は、図書館で過ごしているそうです。
イメージとしては、スポーツが得意なA君については校庭でサッカーを選びそうなところですが、出来ると好きについては、また違ったことなのだと思います。
そして図書館チームの中には、本が好きではなくてもメンバーに入っている子もいるそうです。
本が好きなのではなくて、図書館メンバーに好きな人がいるから図書館で過ごすのだとか。
楽しそうで何よりです。
恋と受験
これから中学受験、高校受験、大学受験と各々の進路がありますが、10代になると思春期と反抗期があります。
様々な感情と勉強のコントロールをしていく必要があるので、ますます大変になってくる年齢です。
最近メディアで活躍されている、東大卒の天才と言われる方が話していましたが、
「恋に落ちたら受験に落ちる」
皆がみんなそうではありませんが、一理ある言葉です。
何事も適度にということなのでしょう。
ポヨ子さんについても、今はまだ男子と一緒に遊んだり図書館に行ったり平和に過ごしています。
しかし今後は、恋に落ちても受験に落ちることなく、バランス良く生活してもらいたいと思います。
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