受検対策はあるけどない公立中高一貫校 公立の向き不向きの実際のところ

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小5の娘の通う進学塾では、先日に毎月おこなわれる学力テストがありました。

娘は、公立中高一貫校の中学受験を目指しております。

5年生の4月から受験対策を始めた娘。

半年前の入塾当初は、学力テストや適性検査対策模試が近づくと、

あ~、テストがあってイヤだなぁ。もう疲れたから塾は休みたい。

など、後ろ向きな発言が多くありました。

しかし今月については、

学力テストが楽しみ~。たくさん勉強したから早く実力を試したいなぁ。

など、前向き発言に変わってくるようになりました。

そして、来月の11月におこなわれる適性検査対策模試についても、

今度はどんな問題が出るのかな。楽しみだなぁ~。

と、テストに対する考え方が180度変わったようです。

結果はさておき、勉強に対するモチベーションが変わっただけでも塾に通わせて良かったと、心から思います。

今回は同じ中高一貫校といっても、私立と比べた公立中高一貫校の中学受検についてを書いていきたいと思います。

全文は4分程度のお時間がかかります。

気になるポイントは、各目次からご確認ください。

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私立と公立は全てが違い過ぎる

私立の中学受験については、勉強の知識をつけて暗記をすることや、学校では習わないような知識を得ることが当たり前な学習方法をおこなう必要があります。

もちろん公立中高一貫校も、勉強の知識や暗記、学校で習わないような知識を得ることは必要ですが、私立の知識とは違った意味の知識の話のようです。

塾からは、公立中高一貫校の受検対策をおこない私立トップ校を併願することは可能ですが、その逆は難しいと伝えられました。(地方の受検事情となります)

勉強や学力を比較すると、都心については私立トップ校の方が公立中高一貫校よりも偏差値が高く、難しいのが一般と言われています。

しかし地方の、私立トップ校と公立中高一貫校の学力レベルは、ほぼ同じくらいのようです。

ただし、私立と公立では合格者の選抜方法も必要な知識も全く違います。

私立と公立の選抜方法の違いについて

私立については、学力のみで小学校の内申点の影響が少ないため、入試当日の結果が全てとなります。(※一般的な傾向なことなので、地域によっては異なる場合もあります。)

しかし公立中高一貫校については、入試当日の結果以外にも小学校の報告書内申点)がかなり重要となるのです。

受検する学校によって異なりますが、我が家の地域については、

  1. 5年生から6年生の10月までの小学校での活動記録
  2. 各教科の学習の記録を点数化(54点満点)
  3. 「総合的な学習時間の記録」「特別活動の記録」「行動の記録」「出欠の記録」「総合所見及び指導上参考となる諸事項の記録」

①から③を総合して、内申点が決まります。

そして各教科の学習の記録の点数化については、5・6年生は9教科から評価されます。

各点数配分については、◎は3点、〇は2点、△は1点の計算となります。

9教科×3点×2学年

54点満点

全て、◎とすると、54点。

また9教科以外の小学校での活動の記録については、委員会やクラブ活動、生活態度、出欠の頻度、資格や検定の有無、特技など、勉強以外の所見となります。

そして娘の通う小学校は、担任の先生だけではなく他学年の先生や、学年主任の先生、教頭先生による見解も含め作成することになっています。

複数の先生が関わる理由としては、1人の先生だけの判断では、見解に偏りが出てしまうことを防ぐためです。

複数の先生が関わることによって、総合的に見渡せることもあり、先生方が話し合いをおこない、報告書を作成しています。

つまり公立中高一貫校の点数配分は、当日の入試の結果が適正検査①と適性検査②が、各100満点とし、その他、報告書の内申点も、合格にはかなり重要なポイントとなるのです。

受検に必要な知識の違いについて

私立トップ校に必要な知識や学力については、とにかく難問や学校では習わないような知識を高める必要があります。

徹底して勉強をおこない、知識を詰め込み暗記も必要であり、努力が不可欠です。

公立中高一貫校も、学校では習わないような知識の習得が必要ですが、学力の知識だけではなく生活の中の全方位にアンテナを張り、興味を持ち考える力を養う必要があると、塾の先生からは言われています。

塾では、「知的好奇心」という言葉を多く使いますが、自身で調べ、考え、行動する積極性を大切にしているのではないかと、私は思います。

努力だけでは解けない問題

一般的に公立中高一貫校の受検対策といわれているのが、日頃の塾でおこなわれている授業や学力テスト、適性検査対策模試となります。

それはそれで、大切な受験対策ではあります。

しかし公立中高一貫校の難しいところは、日頃おこなわれている授業や各種テストが、適性検査で活かされるか否かが重要となります。

適性検査については、この問題が理解できているなら解けるということだけではなく、身近な生活の知識や文章、会話などから読み解く力が問われます。

実際におこなわれる入試も、適性検査①と適性検査②は、会話形式で出題されます。

やはり前目次で書いたように、調べる、考える、行動を起こすなどの、子供自身の生まれ持った個性や感性も必要と思われます。

努力だけで結果が表れる問題だけではないところが、受検対策はあるけれどないような難しさを感じます。

公立中高一貫校に向いているとは

私も娘が中学受検をしたいと言い出してからは、やりたいことは挑戦してほしいと思い、入塾させるなど、合格に近づくためのサポートと思われることを、必死におこなっています。

そして目次の通り、公立中高一貫校に向いているタイプについても、塾の先生や、受検に合格した生徒さんのお母さん方にもノウハウ的なことを聞くなど、様々な情報を収集しています。

しかし、これといったノウハウのテンプレート的なものがないことだけは分かりました。

過去記事でも公開していますが、勉強が大好きで、2年生の頃から塾通いをしても受検に失敗した、いきつけの美容室のオーナの娘さんの話や、偏差値73でも合格できなかった先輩塾生の話。

その他、勉強はそんなにしていなく、幼少期から好きなことしかやってこなかったという生徒さんや、適性検査対策模試がE判定でも合格する生徒さんなど、見事に様々なケースが身の回りで起きています。

最終的には、公立中高一貫校のように倍率が高すぎる中学へ合格できるのは、運次第と話している生徒さんの保護者もいました。

確かにそれもそうなのかと、私も納得するような気持になってしまいます。

しかし冒頭の、学力テストや模試を楽しみにするなど、娘の勉強に対するモチベーションが変わったことからも思うのですが、子供自身の考え方や性格、個性が、向き不向きに関わるような気がしました。

考え方次第で、前向きにも後ろ向きにもなります。

前記事では、娘の受検に対する甘さに対して、私自身のハードな受験勉強と重ねるなどの話題に触れましたが、これも個性の違いです。

受け取り方によっては、娘は甘いとも言えますが、甘いのではなくマイペースなのです。

そして私については、慎重派で努力型の人間なのでしょう。

このように考えた場合、好奇心旺盛でマイペースな娘は公立向きで、慎重派で努力を惜しまない私は私立向き。

おそらく過去の私が、現在実施されている公立中高一貫校の中学受検を目指したとしても、失敗していると思います。

親の私が娘のためにできることとしては、生活面や体調管理はもちろんですが、様々な体験や親子のコミュニケーションを大切にして見守ること。

今年度は、ボランティア活動などにも娘と一緒に参加したいと思います。

次回も学習関係の記事となります。

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