いじめ克服と出席日数の変更が息子を救った!不登校経験者の息子が目指す高校受験

受験の悩み

この記事は、いじめや嫌がらせをうけ不登校になった息子の高校受験に向かう実態を書いています。

思いのままに書きとめているので、不登校に偏見のある方や批判をする方は、どうか読まずにスルーしてください。

はじめに

今年度から我が家の地域では、高校入試の制度が大きく変わり例年より難しくなりましたが、出席日数についての記載は不要になりました。

息子にとっては、そこが救いです。

理由については、控えめに言ってハードな話となります。

不登校の理由と内容

息子は中1の頃、不登校でした。

娘も少しだけ不登校の時期があり、似たような時期に息子も不登校になったことがあります。

高校受験と中学受験のダブル受験のように、兄妹揃って不登校歴あり。

息子の場合は、中学校入学で環境が変わったタイミングにクラスメイトから、嫌がらせを受けました。

「不登校になるほどの嫌がらせや、いじめなのか。」

と問われると、

「そのぐらいなら学校に行きなさい。」

と言う家庭もあると思います。

内容を簡単にまとめると、

  • パシリにされる
  • 制服を汚される
  • 私物を壊される
  • 個室のトイレを覗かれる
  • 身体を叩かれる
  • 暴言がある
  • 仲間はずれにされる

詳細を話し、専門医に診てもらいましたが、医師の見解ではかなり劣悪な状況と判断され、当時は無理して学校に行かない方が良いとされました。

ストレスから頭皮が透けるほど髪の毛が抜けてしまい、痛々しい状況でした。

もともと小学校の頃に一番仲良かった友人が、中学で他の子と仲良くなり、2人から上記のような嫌がらせがあったようです。

息子にとっては小学校時代の一番の友人から、嫌がらせを受けるのはかなり辛かったようで、中1の1学期から3学期までは、五月雨登校と不登校を繰り返していました。

校長先生、教頭先生、担任の先生、支援の先生2人、私達夫婦と合わせて7人で話し合いをして、それなりに配慮はしていただきましたが、デリケートな問題のため、なかなか改善は難しい状況が続きました。

また出席日数が足りなく、成績表がつけられない状態でした。

成績がつけられない時の通知表の記載を、私はその時に初めて見ましたが、5段階中の「1」とかではなく、このように「\」斜線となっていました。

出席日数が足りなく成績が付けられなくても、中間テストや期末テストは受けられるので成績の順位はもらえます。

中1の頃は、学校に行けない時期が多かったので学校の授業ではなく、ほとんど家庭学習で勉強をしていました。

そして中2になりクラス替えがあり、嫌がらせをしてくる元友人や生徒とは違うクラスになったので、少しずつ学校にも行けるようになり、新たな友達も出来て、その友達の支えもあり徐々に息子の心は回復していきました。

このような経緯から出席日数の関係もあり、当時の息子は受験をせずに通信制の学校で穏やかに過ごす選択をしました。

高校受験と出席日数

我が家の地域では、中1の頃の不登校については、それほど影響のない高校もあるそうですが、不登校で欠席日数の多い生徒は、内申点がつけられないため受験資格を失います。

特に、受験学年である中3で不登校があると、受け入れてくれる高校はほぼないようです。

息子の入りたかった高校は、特に内申書が厳しく、中学校3年間から判断すると言われている学校です。

そのため、中1の頃であっても不登校があった場合に影響があるか否かは、中学校側でも分からないと伝えられました。

しかし、息子が中3になる年度から入試の体制が変わり、学力選抜の内容は難しくなるけれど今年度から内申書の出席日数の記載が不要になるとの情報を得ました。

それが校長推薦であっても出席日数の記載は不要になるようです。

そして内申点が一番重要とされるのは、中3の2学期からの総合テストで、志望校の求める基準の高成績を収めた者が校長推薦の対象となります。(※中2や中3の1学期の成績もある程度は必要です。)

そして息子が「受験勉強に全ての情熱をかける」と言い出したのはこの頃です。

理由は、今年度から出席日数の記載欄が無くなったことや、中3の2学期からの内申点を重要とすることになったからです。

「不登校経験のある自分でも高校受験が可能かも知れない。もしかしたら今からでも頑張れば、成績によっては校長推薦が取れるかも知れない」

このように、息子は出席日数の縛りがなくなったことから、今年の夏休みは、塾の自習室通いが日課となり、勉強漬けの生活を送っていました。

中3の総合テストが150点下がる

先日、息子の2学期最初の総合テストが終わり、ついに成績表が返ってきました。

息子の通う中学校では、2学期から総合テストというものが毎月行われ、1年生から3年生の範囲全体の問題が出題されます。

「中3の2学期から実施される総合テストは、高校受験の内申点に直に影響する。」

このように学校や塾からは伝えられていたので、息子も今年の夏休みはブレることなく勉強一色でしたが、想像以上に成績が下がり、かける言葉もありません。

「総合テストは、今までより平均して100点以上はみんな総合点が下がる。」

これも学校や塾の先生方、卒業生の皆が口をそろえて言っている言葉なので、それも覚悟し、そうならないように頑張っていたようですが、我が家の息子は150点ぐらいは下がりました。

息子は校長推薦を狙っています。

2学期の成績で校長推薦が決まると言っても過言ではないのですが、このままでは非常に厳しい状態になりました。

特に校長推薦を狙う人は、2学期の全4回行われる総合テストの成績で、はっきりと選抜されます。

戻らない時間

勉強に捧げた夏休み。

本人とすると、一番良い状態に仕上がっていると信じていたこともあり、ショックは大きかったようです。

しかし、落ち込んでいるヒマもなく次の総合テストが来月に行われるので、過去の失敗は繰り返さないようにすると、現在も日々学習に取り組んでいます。

ですが息子は、自宅で家庭学習はしていましたが学校の授業を受けられずにいたので、1年半くらいの期間が空白となっています。

ひとつ言えることは、その穴を埋めるためには、他の人の数倍は勉強しなければいけないという現実です。

しかし、仮に皆の倍以上の勉強をして、1日の平均勉強時間が7~8時間としても、きちんと授業を受けて、もともと地頭がいい人と高校受験で競ったときには、かなり厳しいのが現実となります。

正直なところ、息子の目指す国立については、全国でも難易度が高い学校です。

付け焼刃で、にわか勉強をしたからといって入れるほど甘くはないのが分かります。

それでも息子の将来の夢や目標など、やりたいことがあり、高い所を目指して頑張りたいと言うなら静かに見守るしかありません。

世の中には、軽い気持ちでふざけたり、いじりなんて言葉で人の心を傷つける人がいますが、やられた側としては、「ふざける」や「いじり」では済まされないほどの傷を抱えることもあります。

その心無い言葉によって、二度と社会復帰出来なくなる人も一定数います。

今回息子は、出席日数という縛りから解放されたことが、受験をする気持ちや頑張る原動力となりました。

息子のように傷を抱えても、新たに復帰出来ればやり直すことは出来ますが、不登校になっていた時期や塞ぎ込んでいた時期の穴を修復するのは、学習面でも生活面でも大変なことです。

  • 弱いからいけない
  • 気にするからいけない
  • いじめられる方にも原因がある
  • 実力不足と努力不足
  • 人のせいにするな
  • 親が悪い
  • 世の中そんな甘いものではない

このように言われてしまえばそれまでですが、何気ない言葉で、人の大切な時間や人生を奪ってしまうことがある罪の大きさを、軽視しないで欲しいと深く感じました。

にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました