ある日、ママ友から突然「私たちの人生が変わる出来事がある」という内容のLINEが届きました。
普段から仲良くしていた彼女からの連絡に最初は驚きましたが、同時にどこか怪しさを感じたのも事実です。
特に、彼女のあまりにも強い熱意や圧迫感に少し戸惑いながらも、私は忙しいことを理由に軽く流していました。
長文のLINEと電話攻撃
忙しいと言っても、彼女は諦めずに長文のLINEを次々と送ってきました。
内容は、「すごい商品に出会った」「これで私たちの人生が変わる」といったものでした。
どこかしらテンプレートのような内容で、「具体的に何をそんなに興奮しているの?」という疑問がずっと頭をよぎっていました。
その後、彼女はどうしても電話で話をしたいと強く主張し、私が「休みの日に時間を取ろう」と言っても待てずに、平日の夕方に電話がかかってきました。
電話の中で彼女は、大学時代の友人から勧められた化粧品の話を始めました。
その化粧品をプレゼントされて使ってみたら効果が素晴らしく、彼女はすっかり夢中になり、さらにその商品を広めるビジネスを一緒にしようと誘ってきました。
勧誘が始まる
「まずは知り合いに商品を紹介し、会員になってもらう。それで収入が増える」というビジネスモデルの説明を受けました。
彼女が言う「すごい効果のある化粧品」や「病気が治る靴下」「細胞が生まれ変わるベッドシーツ」の話を聞いていると、どこか現実感がなく、怪しさが増してきました。
私は「高額過ぎてちょっともったいないんじゃない?」と軽く返しましたが、彼女は「会員になれば安く買えるし、知り合いに紹介すると実質無料になる」と言い、どんどん話が進んでいきました。
そしてついには、「一緒に働かない?」と勧誘されました。
私は「今の仕事があるし、紹介する知人もいないから無理だよ」と断りましたが、彼女は「今の仕事よりもっと稼げる」と、さらに押しが強くなり、挙句の果てには「上司を連れて家に行って、旦那さんも一緒に説得しよう」とまで言い出しました。
長時間の説得電話
その日は3時間もの長電話になりました。
私の夫も近くにいて、彼女の熱心な説得に驚き、「どうしたの?すごい勢いだね」と心配していました。
結局その電話では「やっぱり私はお金や利害関係を友人と持ちたくない」という気持ちを伝え、断ることにしましたが、その後も彼女からのLINEや電話は止まりませんでした。
再び訪れる勧誘
ある日、彼女から「商品の話じゃなく、普通の世間話をしに遊びに行っていい?」と連絡がありました。
私は久しぶりに以前のように仲良く話せるかもと期待して彼女を家に招きました。
最初は本当に普通の世間話で楽しい時間が流れていましたが、突然彼女は紙袋から小さな箱を取り出し、「この化粧品、使ってみて」と差し出してきました。
そして「良いファンデーションがあるから試してみない?」と言い、私の顔にそれを塗ろうとしました。
その瞬間、私は彼女にとって自分はただの「勧誘相手」なのだと実感しました。
断りの決断
その時点で、彼女との関係をどうするか悩みました。
かつては仲の良いママ友でしたが、彼女が変わってしまったことに大きなショックを受けました。
しかし、私はネットワークビジネスのシステムや商品に納得ができないので、断ることに決めました。
「あなたのことは友達だと思っているけど、私はお金やビジネスの利害関係を持ちたくない」と正直に伝えました。
彼女は一瞬戸惑いましたが、それでも何度も勧誘され続けました。
その後は、彼女とのやり取りは徐々に減り、関係は悪化していきました。
友人関係を続けるために妥協しようとも考えましたが、自分にとってストレスになるような関係を無理して続けたいとは思いませんでした。
ネットワークビジネスのリスクと現実
ネットワークビジネスに参加してしまうと、良好だった人間関係が損なわれるケースが少なくありません。
特に、金銭的な利害が絡むと、友人や家族との関係が悪化することが多いです。
ビジネスに参加することで一時的に利益を得るかもしれませんが、長期的には信頼を失ってしまうことがあるのです。
実際、私のママ友も最初は化粧品の話をしていただけでしたが、次第にそれがエスカレートし、私や他の友人に対しても強引な勧誘を行うようになりました。
彼女が変わってしまったことは残念でしたが、それ以上に自分の生活を守ることを第一優先としました。
ネットワークビジネスの闇とその断り方
ママ友からのしつこい勧誘は、どう断るかが悩ましいところです。
ネットワークビジネスの勧誘は非常に巧妙で、一度巻き込まれると抜け出すのは難しいです。
特に、親しい友人や家族が勧誘してくる場合は、その関係性がプレッシャーとして働き、断るのがさらに難しくなります。
まず第一に大切なのは、自分の意志をはっきりと伝えることです。
「今は仕事があるから」「紹介できる知人がいない」といった理由ではなく、「興味がない」と明確に伝えることが必要です。
例えば「私は友人との間にお金のやりとりがある関係にはなりたくない」といった理由を丁寧に伝えたとしても、洗脳された相手には納得してもらえません。
また、相手が勧誘をしつこく続ける場合には、曖昧な伝え方ではなくはっきりと断ることが大切です。
お金や商品に関わることは、自分の生活に直接影響を与えるものですから、無理をして受け入れる必要はありません。
そしてネットワークビジネスに熱中してしまった相手とは、無理に関係を維持しようとしないことも大切です。
相手がこちらの意思を尊重しない場合、距離を置くことも一つの選択肢です。
ママ友との関係を保ちたいという思いがあるかもしれませんが、強引な勧誘を受け入れてしまうと、かえって関係が悪化する可能性が高くなります。
勧誘を断るためのポイント
ネットワークビジネスにハマったママ友からの勧誘は、誰にでも起こり得ることです。
その時に大切なのは、自分の意志をしっかり持ち、無理に相手に合わせる必要はないということです。
ここで勧誘を断るためのポイントをまとめました。
- 明確に断る
「興味がない」としっかりと伝えることが大切です。前項目でも書いていますが、曖昧な返事やその場しのぎの対応をしていると、相手はさらに説得してきます。 - 相手を否定しない
相手は洗脳されているので、自分の意見は素晴らしいもので正しいと強く思っています。良いことを勧めているのにもかかわらず否定されるのは、相手の立場からすると気分の悪いこととなります。自分は自分。相手は相手と割り切って考えることが大切です。お互いに気持ちの強要は避けることが大切です。 - 感情を抑え、冷静に対応する
感情的に対応すると、相手も感情的に反応してしまうため、冷静に自分の立場を伝えることが大切です。 - 強制されることの辛さを伝える
相手が強く勧誘してくる場合、「強制されるのは辛い」と素直に伝えることで、相手に自分の気持ちを理解させるチャンスを作ります。それでも勧誘を続ける場合は「これ以上この話を続けるなら、もう連絡はしない」とはっきり伝えることが大切です。
ママ友との関係をどうするか
ネットワークビジネスに熱中してしまったママ友との付き合い方も難しいところです。
私の場合は、ママ友との関係を完全に絶つのではなく、距離を置くことにしました。
それはママ友との関係が子供同士にも影響するからです。
ビジネスの話題には乗らず、子供の学校行事やイベントだけに絞った必要最低限の付き合いで、余計なトラブルを避けるように心がけました。
こちらは私が具体的に取った対策です。
- LINEや電話でのやり取りを減らす
勧誘の話題が続く場合は、LINEの返信や電話の対応を少しずつ減らし、相手に距離を感じさせるようにしました。これによって、自然に関係をフェードアウトさせることをしました。 - 興味がないことをはっきり伝える
前項目でも書いていますが、「ネットワークビジネスには興味がない」と率直に伝え、それでも勧誘を続ける場合は「これ以上この話を続けるなら、もう連絡はしない」と強く伝えました。 - 子供との関係を優先する
完全にママ友関係を断つのではなく、子供のイベントや学校の行事など、最低限の関係を維持しつつ、ビジネスの話題には関わらないようにしました。私はビジネスの話になるのを避けるため、大勢集まっている輪に入り、2人きりにならないような対策をしました。
今後の付き合い方
ネットワークビジネスに洗脳されている人は、自分が正しいと信じ込んでいるため、いくら説得しても平行線になることが多いです。
無理に関係を続けようとするよりも、相手の洗脳が解けるのを待つのが最善だと感じました。
ネットワークビジネスの勧誘は、断るのが難しいと感じることも多いですが、自分の生活を守るためには、はっきりとした態度が必要です。
この記事を通じて、読者の皆さんが同じような状況に直面した際に、参考になる情報を提供できればと思います。
【ポイントまとめ】
- 断る際には「興味がない」と明確に伝える
- 関係を無理に維持しようとしない
- 必要最低限の付き合いを続ける
- 相手を否定しない
- 感情を抑え、冷静に対応する
- 強制されることの辛さを伝える
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